総合病院での診察
退院から4月に入ってまでしばらく、出血が止まらなかった。
少量がだらだら続く。
次の検診までに止まらなかったら一度大きい病院で診てもらおう、といつもの産婦人科の先生に言われて、なんとしても止まってほしい…!
と思ってたが、願いは届かず。
数日後、娘もとある事情で通っている近くの大きな総合病院で診察を受けました。
長めのエコーでした。
エコーが終わり、言われたこと。
出血が止まらないということは、外からも菌が入りやすいということ。
子宮内になんだかデブリ?が溜まっている。
エコーの写真で白くモヤがかかっている場所があって、そこがなんだかデブリ、雑菌?らしく
それが良くないと言われた。
全体的に子宮口が開きやすく、破水しやすそうになっているので要注意。
そして、最後に
胎児の心臓の部屋のバランスが少しおかしいかも
と言われた。
これらはまだザッと見たところなので、次の2週間後また見せてくださいと言われその日の診察は終了。
いろいろ言われて、凹んで帰宅。
いや、この頃はまだ全然ことの重大さに気付いてなかったので
また総合病院行かなきゃ行けないのか〜という感じだった。
2週間後、再診を受けたとき、はっきり言われる。
「胎児の心臓がやっぱりバランスが悪いです。生まれてから手術が必要だと思います」
頭が真っ白になる。
先生が図を描いて説明してくれる。
その途中でショックすぎて涙が溢れる。
大体1000人に1人ぐらいなる心臓病。
でも今は手術すれば普通に過ごせる。
専門医じゃないので、病名は今の段階ではわからない。
ここでは出産できる設備がないので近くなら〇〇病院。
でも地元に里帰りするなら里帰り先に、かの有名な静岡こども病院があるのでそこに行った方がいいと言われる。
静岡こども病院。
そりゃ静岡市出身の私は知ってる。
全国的にもすごい病院と有名で、いろんな子供がドクターヘリで搬送されたりする。
何年か前に静岡で
「キムタクの子供がこども病院にかかっていて、キムタクの家(別荘?)が静岡市にあって家の前に警備員が立っている」という噂がすごい広まった。
当時私は友達と、キムタクの家の前通ってみようと車で近くを行ったら本当に警備員が立っている家があった。
真意はいかにせよ、今思えばとても迷惑行為だったけど。
そんなこんなで静岡こども病院と聞いて、少しだけホッとする。
「切迫早産の症状は落ち着いてきているから、今すぐに転院する必要はない。でも2週間に一度はここに診察にきて」と言われ診察終了。
待合室に戻るとき、こんなに泣いてる妊婦がいるなんて気まずいだろうな…と思いつつ座って会計を待つ。
すると、助産師の検診もあるとのことで呼ばれた。
狭い部屋に入って腹囲と子宮頸管と心音の有無を検査。
それまで涙はなんとか治ったんだけど、助産師2人との面談で
「大変だったね。びっくりしちゃったよね。」
と慰められてもらいまた号泣。
そのとき、ひとりの助産師が
「でもこの時期に見つかってよかった。本当に運がいい。よかった」
と言っていた。
そのときの私は
「なにがよかったんじゃーーこちとら大混乱だ!!まだ21週ぐらいなのにこれからの妊娠生活ずっと悩むわ!」
と思ってしまっていた。
今ならわかる。
いろんな人の心疾患のブログを読んだりして、産後何日かで判明して処置が遅れて亡くなった子もいる。
それに、さっきも書いた通り、この時期に発見できたので、あの有名な静岡こども病院に転院できて、バッチリフォローしてもらえるんだ。
それに加え、私はこども病院の近くに実家があって、車で数分で通える。
なんてラッキーなんだろう。
それと同時に1000人に1人の割合に当たるなんて…とも思った。
それまでは所詮人ごとだった。
まさか自分が産む赤ちゃんがそんな病気だなんて。
家に帰って旦那が「どうだった?」と聞いてきた瞬間また号泣してしまった。
経緯を話して、びっくりしていたけど、こういうとき旦那は妙に冷静。
私より年下だけど頼りになる。
私はいつも救われていた。
その日からずーっとスマホで検索したり
ぐるぐる頭の中で考えたり。
料理しながら泣いてしまったり。
情緒不安定だった。
次の日は特に最悪で、つわりは終わったはずなのに、体調が悪すぎて食べては吐いて、食べては吐いて、夜にはヘロヘロになって娘の寝かしつけと一緒に早く寝た。
夢ならいいのにな。